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東西南北

5月7日(金)

 陸軍は十日、リオ市に駐屯する。しかし、軍警と共同作戦で貧民街へ突入し、犯罪組織と直接対決はしないと発表した。ペレイラ大将は、犯罪組織への軍事作戦は軍規にないので情報部の作戦指揮に従うと述べた。軍警の側面援護と貧民街の包囲、犯罪組織掃討後の後始末などを行うという。死体を手押し車で運んだ報道写真を見て陸軍の出動を考慮したが、リオ市の治安維持はリオ州の問題と政府は考えている。
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 コリンチアンスのファンだったマルコス・G・C・ソアーレスさんが(一六)が、パウメイラス応援団から暴行を受け、死亡した事件で、同応援団「マンシャ・ヴェルデ」のジャニオ・カルヴァーリョ・サントス会長は、暴行に関わったメンバーを追放処分にする、との見解を示した。レコルデ局の取材に応じたジャニオ会長は「暴行現場を撮影したテレビの映像を調べて、誰が暴行したか確認する」と明言した。同応援団は一九九五年八月にもサンパウロファンを暴行の上、殺害している。
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 サンパウロ市内のバスで学生と高齢者を対象に導入された電子乗車券だが、バスの読み取り機が乗車券に登録された料金を読み取らず、不正乗車を試みたと車掌が乗客を疑う事件が続発している。また、市内のロッテリカ七百カ所で料金登録ができるはずだったが、できないところも。サンパウロ市交通機関公社は問題を認め、対策を講じていると発表。
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 ドゥトラ自治相は四月三十日、ニューヨークの国連本部で九九年から〇一年の三年間にブラジルのファベーラ(貧民街)が一五〇%増加し、自治相がこの問題に取り組んでいるものの、ファベーラの状況は「改善には程遠い」と発表した。土地所有権の法制化、住宅建設に向けた融資プログラムの実施が必要と同相は述べた。

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