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コラム 樹海

 ペルーの南部に広がる大きな盆地ナスカに点在する地上絵は誰しもが知っている。長さが50mもあるハチドリや285mのペリカンかサギを描いたと思われる絵画。だが、これをどんな理由で描いたのかとなると、目下のところはっきりとはわからない。ある人は宇宙との交信に使ったと説き、雨乞いのためや宗教的な動機を挙げる学者も多い▼そもそも、この地上絵がポ―ル博士によって発見されたのが1939年であり、最近のことなのである。こんなこともあって今も解らない点がいっぱいある。そんなところへ、山形大学の坂井正人助教授(文化人類学)らが、ナスカで地上絵を発見したそうである。しかも、100種を超えるというから―これは大発見と云ってもいい。それにしても、あの南米の海岸に生まれた文化の高さよ―である▼実は巨大な地上絵があるのはナスカだけではない。隣のチリ北部にあるアタカマ砂漠にもある。現在は国境で区切られているけれども、恐らく大昔は同じ文化を持ったのに違いない。あの地上絵は紀元前2世紀から紀元8世紀まで続いたナスカ文化を誇った人々が描いたとされるのが、専門家らの一致した考え方と見ていい。つまり、プレインカなのである▼米の資源探査衛星「ランサッド」は、ナスカで全長50Kmに及ぶ巨大で正確な矢印を発見したのニュースもある。これは上空900Kmからでないと、どんな形をした絵なのか―解らないそうだが、とにもかくにも大きい。ペル―の古い土器は縄文式と似ているの説もあるが、ナスカ文化は人々の「夢」を限りもなく広げる。(遯)

06/05/09

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