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日本車が危ない?=車両強盗で邦人被害

2006年5月13日(土)

 先月下旬から今月にかけ、邦人が被害者となる車両強盗が二件発生した。いずれも、路上に停めた車に戻るところを狙われたもの。発生時刻は夜十時前後で、車は二件とも日本車だった。在サンパウロ総領事館では安全対策情報を出し注意を呼びかけている。
 先月二十六日にカンピーナス市コロネル・キリノ通りで起きた強盗事件では、午後九時二十分ごろ、被害者(四十代邦人男性江)が銀行から現金を引き出し、路上に停めた車に乗り込んだところを襲われた。
 犯人は二十代と思われる黒人二人。一人が車の外から拳銃を突きつけたため、男性は車外へ出た。二人組は、男性の所持していた現金五十レアルとパソコン、携帯電話などを奪い、男性の車に乗って逃走した。
 二件目は今月八日午後十時頃、サンパウロ市パライゾ区アメンシオ・デ・カルアショ通りで発生。被害者(四十代邦人男性)が煙草、ビールなどの買い物の後、路上に駐車した車に乗り込もうとしたところを襲われた。
 犯人は三十歳くらいで、黒いジャンパーを着ていた。被害者に拳銃を突きつけ、車の鍵を渡すよう支持。鍵を渡すと犯人は被害者の車で逃走した。旅券やクレジットカード、小切手帳などの入ったカバンも奪われた(旅券は後日、付近のゴミ箱から発見)。
 被害者の車は二件とも日本車だが、日本車をねらったものかは不明。総領事館では、「夜間外出を控える」「周囲への警戒」など注意を呼びかけている。

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