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東西南北

2006年5月23日(火)

 ルーラ大統領は二十一日、レンボサンパウロ州知事と会った後、PCC襲撃への同知事の対応を賞賛するとともに、青年への教育対策を引き合いに出して野党側のセーラサンパウロ州知事予定候補とマイア・リオデジャネイロ市長を厳しく批判した。ジェレイサッチPSDB(ブラジル民主社会党)党首は、今回の事件が大統領選へ出馬予定の前サンパウロ州知事のアウキミン氏にも大きく影響すると懸念を示している。
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 衝撃的大事件の思わぬ副産物―。PCCの襲撃開始後十三日から十七日までの五日間に、盗難や自動車強盗などの犯罪の発生件数は四三二四件と、五日から九日までの七八八五件からほぼ半減した。十三日夜にナイトクラブなど多くの店が休業したのも一因とか。
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 サンパウロ州警察はPCCが資金移動に使う銀行口座の名義賃貸人を確認すべく捜査を進めている。PCCは六人以上の財務担当者と一〇〇前後の口座を持ち、月約七〇万レアルの資金を調達していると推定されている。また、自動車やオートバイ、大型テレビを賞品に一枚一〇レアルで宝くじ販売も行い、一度の抽選会で一〇万レアルを集めているという。
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 レンボサンパウロ州知事は、柔のフルカワ長官と剛のサウロ長官が良いコンビであると評し、更迭の考えがないことを再確認した。PCCについては、二人それぞれの見方がある。ふたつの見方が必要という。フルカワ長官は、ロマンチストでありPCCの人間としての面を見ている。アンシエッタ島にPCCの楽園を建設するという構想である。アンシエッタ刑務所跡を改修してバンガローを造り、PCC幹部を家族とともに平穏に暮らさせるというのだ。

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