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パラナ、100年祭に向け足並み揃う=人事も事業も=先人を称え若者を取り入れ=記念式典5万人見込む

2006年5月27日(土)

 「先人の貢献を称え、ブラジル社会に感謝し、若い人たちの新しい考え方を取り入れていくことを目指す」。西森ルイス弘志パラナ日伯文化連合会会長(州議)ら四人は、二十四日、日本移民百年に向けての抱負を熱く語った。パラナでは、今年一月にリーガ(パラナ文化運動連盟)とアリアンサ(パラナ日伯文化連合会)の合併を決めた。〇八年六月に向けて共同で事業を企画、実行していくこととしている。
 パラナをまとめる日伯文化連合会は大所帯だ。十五人の副会長と八十を超える部門を持ち、評議員らを含めると役員は四百二十人にもなる。「百周年はこれを主体にやる」と西森会長も傘下七十三団体が結集した組織に自信を見せた。
 現在、二つの大きなプロジェクトが着実に進行している。マリンガ市は日本庭園建設計画を立てた。十日に定礎式が行われ、シルビオ・バーロス市長はじめ、一千人の人が出席した(十七日既報)。今年中には工事を開始し、〇八年には完成する見通しだ。
 ロンドリーナ市に連邦技術大学を誘致し、学内に日本文化・先端技術センターを設置する計画は、既に市から土地提供の承諾を得た。建物建設の申請は「順調に進んでいる」(西森会長)という。また、技術センターについては、日本の協力を得るために、外務省を通じて話が進められている。
 両プロジェクトとも、皇室を迎えて〇八年六月二十日に落成式を行う予定だ。
 百年祭会場となるローランジアでは、移民九十年祭時の三万五千人を超える参加者を集めるつもりで準備が行われている。現在、移民資料館の横に、文化センターを設立するべく、連邦政府に申請をしている。
 同連合会の嶋田巧名誉会長は「立派な百周年にしたい。そのためには五万人を集めたい」と自信の一端をのぞかせた。また、上口誠一名誉会長も「百年にふさわしい立派な記念碑を建てるよう準備を進めている」と説明した。
 「インテル青年の活力などを足して、若者の参加も増えている」と西森会長は強調。「今年も全力で頑張る」と意気込みを見せた。

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