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大耳小耳

2006年6月13日(火)

 八月に日本人入植五十周年を迎えるリオ・グランデ・ド・スール州では様々な記念事業が年間を通して行われている。今月七日には、移民が最初の一歩を刻んだ港町、リオグランデ市の商工会議所で堀村隆彦大使が、「日伯経済交流」について講演。地元財界人を始めとして、三百人以上が熱心に耳を傾けたという。同事業には、州政府、市、日系団体、領事館などが一致団結。まさに〃官民日伯合同〃での取り組み。日系団体ですらまとまらないサンパウロ。大いに学ぶべきことがありそうだ。
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 サンパウロ州内の農村地帯で有害なカタツムリが異常発生しているという。畑の野菜が収穫前に食われてしまう。食用のカタツムリの繁殖力が弱いのでアフリカ種を導入して交配したのだが、アフリカ種が独自に?増えて、異常状態になったらしい。この悪カタツムリは犬や猫の糞も好んで食うそうだ。だが.一週間も水につけて泥を吐かせれば,人間が食べられなくもない。いわゆる生態系の〃破壊〃というやつで、人間社会でも「△△が世にはばかる」という。
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 外国人が住民の一割を占める岐阜県美濃加茂市では、派遣会社とボランティアによる日本語講座が行われている。来日一年未満の初心者向けの「体験学習」などもあり、町を歩き、電車やバスを実際に見ながら勉強するため理解も早く、好評のようだ。同市国際交流協会では「日本語パートナー制度」で学習者の〃友達ボランティア〃も呼び掛けている。ブラジルでは考えられないが、それだけ日本は友達を作るのが難しい?

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