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「六月祭り」と「七夕」融和=宮城県人会が〃実証〃

2006年6月30日(金)

 宮城県人会(中沢宏一会長)は、第一回目となるフェスタ・ジュニーナを二十四、二十五の両日、サンパウロ日伯援護協会福祉センター建設用地(ファグンデス街125)で開催した。
 入場者は千二百人から、千三百人。手前の広場中央には大きな笹が立てられ、来場者は思い思いに願い事を記した短冊を掛けた。屋外には同県人会婦人部が作った甘酒やフェスタ・ジュニーナお決まりのケントンなどが売られ、屋内では衣料品や日用品の販売が行われた。
 太鼓、歌などの日本文化と、サンバ、アシェーなどのブラジル文化がともに披露され、ブラジル国旗で飾られた会場では、訪れた人たちがたこ焼きや餃子を手に、舞台でのショーやバザーを楽しんでいた。
 「ブラジルで親しまれているフェスタ・ジュニーナに、日本人の祭りとして定着している七夕を取り入れたのが今回の祭りです。二十年ほど前からやろうという声はあったんだけど、今年やっと実現までこぎつけました」と中沢会長は話す。
 「子供の教育や文化、福祉の要素を入れて、社会的に意義のある祭りにしたい」と福祉団体などを招待。こどものそのや援協の自閉症支援グループも参加した。
 開催場所がうまく見つからず、準備期間が三週間のみだったため「十分な広報ができなかった」と反省点もあるが、「祭りとしての形はとれた。来年からは最寄りの町や団体にも呼びかけて本格的にやりたい」と、中沢会長は一回目の開催に手ごたえを感じていた。

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