ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2006年7月11日(火)

 八日夜から九日未明にかけてサンパウロ市内など四カ所で警官らが襲撃され、十六発と十九発撃たれて二人が死亡した。警察は事件が犯罪組織州都第一コマンド(PCC)と関連しているか捜査を開始。サンパウロ市北部では七日朝、十日間で五人目の被害者となる、刑務官が殺害されている。また、PCCは一カ月一〇〇〇レアルの上納金を払わなかった構成員を殺害し、被害者は少なくとも六人に上ると警察はみている。
     ◎
 母(36)と娘(16)がサントアンドレ市で六月三十日に男女二人を雇い、元夫(実父)を殺害させた容疑で逮捕された。親子二人を日頃から殴っていたのが動機。実行犯は逃げたまま。
     ◎
 哲学と社会学が二〇〇七年以降、中等教育機関の必修科目になる見通し。移行期間は一年。教員の採用増につながると教育省はみるが、教育の自由に反すると教職員組合は反対の姿勢。
     ◎
 エコ観光コースの一つマット・グロッソ州アリプアナンの滝七つが、枯渇することになりそうだ。同州政府はダルダネロス水力発電所の建設を許可し、州議会で承認された。九月に建設業者の入札を行う。環境庁も同日、同地域を環境特別保護区に指定した。同滝は落差が一〇〇メートル以上あり、絶景とされる。
     ◎
 作曲家で歌手のジュッカ・シャーヴェスさんが上院議員に立候補した。政治は芸術の売春だと、新曲「上院」を発表した。歌詞は「あー大変だろうナ。毎日三時間も働かされるとは。あー大変だろうナ。毎週三日も働かされるとは。上院議員は大変だよ。こんな長時間の重労働では」当選の暁には、演説の代わりに毎回歌うそうだ。

image_print