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東西南北

 ブラジル政府の進める社会保障制度改革の行方が、与野党の党利党略や各労働部門の利害関係で、抜き差しならない状況に陥っている。2日には刑務所職員らが法務省内に押し入って抗議行動を実施。「政府は、警察には30年の年金納付期間と55歳からの年金受給を認めている。同じ権利を薄暗い刑務所で危険と隣あわせで働く我々にも」が主張だ。3日の下院特別委員会はこれを意見書に入れるかで二転三転。法案成立までのやりとりはまだ続き、「下駄を履くまで分からない」情勢だ。
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 2月のリオのカーニバルで起きた、山車が狭い通路脇の柵に激突し、巻き込まれた20人が負傷する事故の被害者の一人で、ラジオレポーターのエリザベス・ジョッフィさんが、入院先のリオ市内の病院で亡くなった。ジョッフィさんは元々、貧血体質だったが、細菌感染を患い、帰らぬ人となった。「母は山車と柵にはさまれたのに、パレードのことばかり気にして…」と嘆く娘の気持ちはもっともだが、来年に向けて安全対策は採られるのだろうか。
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 民間航空監督庁(ANAC)は2日、ブラジル国内での無人小型航空機、ドローンの使用規範を承認した。ドローン関連産業の発展を促し、安全性を高めることが目的だ。重量25キログラム以上の機体を飛行させるには政府認定の資格取得が必要となり、121メートル以上の高さに飛ばす際も事前許可が必要となる。数年前までカーニバルの小道具程度の位置づけだったドローンは、今や、農業、警備、輸送などにも使われる有効な道具だ。今後、盛んに飛び交う日が来るのかも?

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