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百周年記念協会の活動報告―――――――――――――祭典会場の無償貸与決定=サンパウロ市から日系への顕彰に

2006年7月13日(木)

 ブラジル日本移民百周年記念協会(上原幸啓理事長)が八日に行った定例理事会で、桂川富夫総務委員長補は四月からの活動状況を説明。サンパウロ市のカサビ市長からは祭典本番で使用するサンボードロモを無料で貸し出すと約束、マスコミから協力を取り付けるなどの進展があったことが報告された。
 四月十九日、連邦レベルの百周年委員会の会合として、具志堅ルイス元大臣やブラジル外務省代表者らとの会合が持たれた。
 五月十二日、サンパウロ州政庁で州レベルの百周年委員会作業グループと会合。
 五月二十三日、グローボTV局幹部と懇談し、百周年に関する協力を取り付ける。六月七日、オ・エスタード・デ・サンパウロ紙幹部と会合をもち、同様の協力を約束する。七月にはバンデイランテスTV局幹部との会合も予定。
 六月十五日、日本カントリークラブで行われたインテルコロニアル2006大会で、マツリナイト(祭りの夜)イベント開催。
 六月二十一日、サンパウロ市のジョセ・セーラ市長(当時)、アニェンビー複合展示施設を管轄するサンパウロ・トゥーリズモのカイオ・ルイス・デ・カルヴァーリョ会長と協議。〇八年六月二十一日の祭典本番(サンボードロモ)、同十三日から二十二日までの日本文化週間への協力について話し合う。
 六月二十四日、日本の外務省中南米局南米カリブ課の平田健治課長を伴って、祭典会場となるアニェンビー施設を紹介。「ペルー百周年式典の時に比べ、会場が広くてすごく立派なので驚いた」などの感想があったとのこと。
 さらに、箱物四事業に関しては「資金協力は難しい」と再度明言。日本政府の来年度予算編成が七月いっぱいであり、それまでに正式ルートで協力要請がないと、来年度予算からの支出はムリとの説明。それを受け、七月八日の定例理事会で箱物以外の主要事業を決定した。
 六月二十九日、サンパウロ市のジルベルト・カサビ市長(現職)、市レベルの百周年委員会の市議六人らと会合。市長から口頭で、「市から日系社会へのオメナージェンとして、アニェンビー使用料約二百万レアルを免除する」と正式に伝えられる。免除されるのはサンボードロモと国際会議場(パラシオ・デ・コンベンソンイス)部分のみ、展示場部分は別料金。記念協会は、この約束を文面で受け取るべく要請中。
 七月三日、サンパウロ州文化局代表者と文化関係事業への協力に関する懇談。州管轄のサーラ・サンパウロの使用、サンパウロ州管弦楽団の協力、友情のたいまつリレーについて協議。
 この他、記念協会内の祭典委員会(田中洋典委員長)はこの間、次の各地で説明会を開催。サンパウロ市北部、同南部、サントアンドレ、サンベルナルド・ド・カンポ、モジ・ダス・クルーゼス、スザノ、サンジョゼ・ドス・カンポス、タウバテ、サントス、レジストロ、ピエダーデ、アチバイア、カンポ・グランジ、ドラセーナ、バストス(アウタ・パウリスタ)、オザスコ、プレジデンチ・プルデンチ。
 桂川委員長補は「訪れた地域では、市議会などから協力表明が次々に出るなど、とても積極な反応が広がっている」と祭典委員会の活動を高く評価した。

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