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援協福祉センター=用地代金払い終える=理事会で報告、建設案審議へ=「いい土地だ」と感想=理事ら関心持って視察

ニッケイ新聞 2006年7月22日付け

 サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)の二十日の定例理事会で「援協福祉センター」建設用地の代金支払いが、先月二十日、終了したことが報告された。約二百七十七万レアルである。会議のあと、関係理事たちが用地現場を視察した。「建設案を具体化していかなければ」という声が聞かれた。建設は土地を更地にし、必要度の高い総合診療所、本部事務所から建築していく――これが理事大方の意向のようだ。
 援協は、二十日午前十一時半から、定例理事会を開いた。理事ら約二十五人が出席。六月の理事会とはうって変わって、スムーズに進行した。
 冒頭で六月分の総合会計・事務局報告が承認され、JICA派遣で介護支援専門員として着任した生島茂子シニア・ボランティアの紹介や、第四十七回海外日系人大会への参加者募集が行われた。同大会には現段階で、酒井会長、尾西貞夫第一副会長、菊池義治第四副会長が出席する予定だ。
 続いて菊池副会長が、援協福祉センター建設用地(ファグンデス街125、宮城県人会会館前)の購入について説明した。話によれば、五月十三日に土地代の半額を支払い、先月二十日に完済。総額は各種手続き費用や税金を含めて約二百七十七万レアル。現在、同地は警備員を置いて管理しているという。「皆さんがご心配していたようなことはありません。今後は建設委員会を中心に(センター建設案を)審議をしていきたいと思います」と語った。
 その他、先月解雇されたスザノ・イペランジャ・ホームの福島庄太郎前ホーム長に代わって、家森学アミルトンさんの就任が承認された。家森さんは「一生懸命がんばります。よろしくお願いします」と決意を示した。
 会議は一時半過ぎに終了。閉会後、具志堅茂信事務局長の案内で、希望する理事を集めて、同センター建設予定地の視察案内会が行われた。約十人が参加。初めて見る同地の様子を関心深げに眺めていた。
 案内会後、参加した理事からは「これだけの土地の購入したんだから、しっかりとセンター建設案を具体化しなくてはいけない」という感想が聞かれた。
 具志堅事務局長は「一度に建物を建てようとしないで、必要なお金が溜まった段階で少しずつ建設を進めたい」という見解を以前から示している。「まずは土地を更地にし、必要性がもっとも高い診療所の増設や事務所の建設ができれば」―それが大方の考えのようだ。

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