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◇コラム 樹海

 猛暑ではないが暑い日が続く。厳寒の冬だというのに股引は箪笥に仕舞い込みポロで済む。日差しが強く麦藁帽子がいいし、これは暖冬に違いない。動物園の猿や熊は飼育者から水を掛けてもらい大喜び。サンパウロは30度を超し観測史上の最高気温だそうだしパラナのクリチーバも暑い。湿度が低く雨不足のせいで豊かな流水を誇るイグアスーの滝までが水枯れである▼北半球のアメリカやフランスも酷暑。季節は夏ながらカリフォルニア州では46度の熱波でエアコンが故障し老人ホ―ムの入居者が死亡した。記録的には58年ぶりの暑さらしく死者が98人もいてシュワ知事が警告の声明を発表している。が―被害はもっと大きくなりそうだの見方がもっぱら―。仏も惨憺たるありさまで64人が死亡し当局は「もっと水を飲め」のキャンペーンを張っているそうだ▼恐らく―中東も参っているのではないか。あのイラクは60度近い高温で世界一だったところだし、爆弾テロの怖さもながら熱波と炎暑に悲鳴を上げている―と愚察するのだがどうだろう。でも―この冬の暑さは日本の「三寒四温」や「四温日和」なのかも知れない。29日の土曜から気温は急降下するの予報だし、これからまた寒さが厳しくなりそうだ▼寒さといえば霜だけれども、パラナを襲撃した70年代初めの大霜は9月だったし、あの霜でカフェが真っ黒に焼けた惨状を今も覚えている。今年は異変で暖かい冬で終わりそうな気もするが、まだまだ油断は禁物と牢記したい。24日付けの安倍晋三氏の年齢55歳は誤記で51歳に訂正いたします。(遯)

2006/07/29

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