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今年は沖縄料理の屋台も=「おきなわ祭り」16日に=ビラ・カロン

2006年9月12日付け

 沖縄県人会ビラ・カロン支部が主催する「第四回おきなわ祭り(Okinawa Festival)」が十六日午後一時から、同支部会館向かいの市営サッカー場で開かれる。今年も芸能、武道、食など多様な沖縄文化のほか、盆踊りやサンバショー、花火など様々な催しが行われる。高安宏治支部長は「日系だけでなく、地域の人たちみんなが集まるお祭りにしたい」と来場を呼びかけている。
 今年で発足五十年、在伯沖縄県人会支部の中で最大の会員数を誇るビラ・カロン支部。同祭りは、昨年は約一万人が来場するなど、在伯県系社会有数の沖縄文化イベントだ。
 会場となるのは、同支部会館向かいにある、マンチェステル文化体育クラブのサッカー場。広さ二万平方メートルの敷地に舞台を設置、食の屋台が出店する。今回は、支部発足五十周年記念事業として、例年以上に趣向を凝らした内容となっている。
 特に力を入れるのが料理部門。今回は、沖縄そばや山羊汁(ヒージャー汁)、アシテビチ、サータアンダギーなど沖縄伝統料理が初めて出店するほか、全部で四十六の食屋台が並ぶ。
 会場に設置された舞台では、舞踊や民謡、琉球太鼓、武道演舞などの沖縄文化のほか、サンバショーや盆踊りなども実施。祭りの最後に花火が夜空を彩る。会場ではテレビや自転車などが当たるくじ引きも行われる。
 地域の交流も大きな柱だ。「去年の盆踊りでは、日系非日系の区別なく、たくさんの人が参加してくれました。『平和だなあ』と実感しましたよ」と高安支部長。同支部文化部副部長の上原テーリオさんは「去年より大きく、魅力的な祭りになりました。たくさんの驚きがあると思いますよ」と来場を呼びかけた。
 祭りは午後一時開会、舞台プログラムは午後二時から、三時半から開会あいさつ。盆踊りは午後六時五十分ごろからの予定。祭りの最後、午後九時四十分ごろから花火が上げられる。
 「皆で助け合って準備を進めています」と語る翁長清実行委員長。「近郊支部だけでなく、遠方からも来場する予定です」。今年は一万五千人の来場を見込んでいるという。
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 【第四回おきなわ祭り】=会場住所は、Praca Haroldo Daltro,s/n, Vila Nova Manchester。入場無料。車での来場者は会場周辺に駐車可能。なお、主催者では一キロの保存食品を持参するよう呼びかけている。集まった食品は福祉団体などに寄付される。

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