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東西南北

2006年9月19日付け

 ルーラ大統領は十五日、フォーリャ紙のインタビューに応じ、現政権で他の誰よりも金儲けしたのだからもっと支持してくれてもいいのにと、高所得者層の低い支持を唯一の不満として挙げた。過去三度の大統領選では貧しい人々が自分を信用しなかったから敗れたが今は逆、ブラジルでは裏金スキャンダルが投票行動に影響しないなど自信の程をみせた。
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 マンテガ財務相は十七日、国際通貨基金総会が開かれたシンガポールで、G8への対抗軸として中国、インド、南アフリカと4カ国同盟(G4)を結成する考えを示した。六月にロシアで開かれたG8会合で、朝食会にしか参加できなかったことからアイデアが生まれた。
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 ブラジル地理統計院(IBGE)の全国家庭サンプル調査で、十年連続で減少していた労働者の平均所得が昨年、八〇五レアルと一昨年比で四・六%増加したことが判明。それでも十年前(九四八レアル)より一五・一%少ない。給与が最低賃金(三五〇レアル)の人の割合は三〇・五%と一昨年より二・一ポイント上昇。
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 同じくIBGEの調査で、公共、民間部門で指導職に就いている人の三人に一人しか大学を卒業していないことが明らかに。経済成長の遅れにつながっていると専門家。
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 サンパウロ総合大学(USP)の人気学部、医学部、法学部、建築学部に家庭が裕福な学生の集まる傾向が確認された。所得が月一万レアルを超える家庭出身者の割合は三学部とも二三%を超えた。逆に五〇〇レアル未満の学生は情報科学、化学、自然科学、教育、演劇学部に多いという。

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