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学問、言葉、アミーゴも=聖総領事館=国費留学6人を送る

2006年9月19日付け

 2006年度日本政府(文部科学省)奨学金留学生の壮行会が十五日午後、サンパウロ総領事館で実施された。西林万寿夫総領事は十月に出発する留学生六人に激励の言葉を贈った。
 四月と十月の二期に分かれる同国費留学制度。今年四月には、計十四人が日本に発った。
 今回出発するのは、日本の大学で学校教育に関する研究を行う「教員研修留学」と、日本語能力および日本の事情、日本文化の理解向上のための教育をうける「日本語・日本文化研修留学」、「大学推薦研究」の三カテゴリーからの計六人。
 今回の募集では、教員研修に十三人、日本語・日本文化研修に三人が応募した。
 アメリカに留学経験がある西林総領事は、今日に到るまで当時の友人との連絡が続いていることを紹介し、「アミーゴをたくさん作って下さい。友人がいれば安心できる。貴重な財産になります」と留学生たちに語りかけた。また「行き先々で自然災害、(大きな)地震、台風など、何も起こらないように願っている。学問を勉強すると同時に言葉の勉強もして下さい。将来きっと役に立つはず。行った先の方言にもぜひ慣れてほしい」と、留学生たちが理解しやすいようにゆっくり丁寧に西林総領事は話した。
 最後に「十月は寒くなり始めます。慣れない気候で健康を損なわないように体には気をつけて下さい」と述べ、留学生たちを送り出した。
 留学・留学先は次の通り。
【教員研修】北ケイコ(東京学芸大学)、レナータ・オリベイラ・コスタ(愛知教育大学)、平田モニカ(宮城教育大学)。
【日本語・日本文化研修生】三坂サユリ(東京外国語大学)。
【大学推薦研究生】エドガード・アルヴィス・ボンテンポ・エ・シウバ(北海道大学)、寺口ヒロシ(京都大学)

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