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4カ国コロニア文化交流――イピランガ地区の「九月祭り」――日系は「ウニブラ」が活躍=縄県系、太鼓や舞踊披露

2006年9月23日付け

 サンパウロ市イピランガ地区の四百二十二周年記念と同地区にあるクルーベ・アトレチコ・イピランガの創立百周年を祝う「九月祭り」が十五から十七日までの三日間、同クラブで開催された。
 昨年までイタリア、ドイツ、アラブ系の団体によっておこなわれていた同祭。今年からは日系六団体が合同して結成された「ウニブラ」が日本側代表として参加。沖縄県人会の会員などが中心になって、踊りや太鼓を披露し、祭りを盛り上げた。
 各国の特色ある伝統料理が販売されたほか、ショーなどもおこなわれ、充実した文化交流となったようだ。
 最終日の十七日の夜には、同県人会ビラ・カロン支部の琉球国祭り太鼓の若手グループが迫力ある演奏を披露。大きく響く太鼓の音に驚いていた来場者も、最後には演奏者といっしょになって踊っていた。
 またこの日は、同県人会のイピランガ支部の婦人部が琉球舞踊を披露。一緒に踊った沖縄四世のカワハラ・シンチアさん(22)は「沖縄人としての血が流れていることを実感します。今後は沖縄に留学して舞踊家の資格を取りたいといです」と笑顔で話していた。
 これらのショーのほか、サント・アンドレーのホーリネス教会のボランティアも参加して、天ぷらや焼きそば、さしみ、ぎょうざ、肉まんなどが販売され、おいしいと評判だった。
 今回日本側の主力となった「ウニブラ」は今年結成された。ジャバクアラ、サン・ジュダス、ジアデーマ、サウーデ、ビラ・モラエス地区にある日系団体と沖縄県人会イピランガ支部の計六団体で構成される。
 日本移民百周年記念協会の総務補佐で、代表の桂川富夫さんは「相互扶助の精神を基本に、若い人たちが中心になって会を盛り上げていきたい」と語っていた。二年後に控えた百年祭を前に、大きなプレイベントを開く予定だという。
 沖縄県人会イピランガ支部の玉城ロベルト会長は「このお祭りを通して日系以外の人たちとも楽しく文化交流が出来ました」と笑顔だった。

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