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3千人の掃除=盛り上がる=学ぶ会今年も有言実行=パウリスタ通り、セー広場=道具持って展開

2006年9月27日付け

 ブラジル「掃除に学ぶ会」は、第十一回ブラジル掃除大会(鈴木寿実行委員長)を開催した。二十三日にロドリゴ・アウベス校のトイレを清掃。二十四日には、パウリスタ通り周辺とセー広場界隈に分かれて掃除を行った。二日目の参加者は、約三千人。早朝から霧雨が降り、肌寒い天候となったが、パウリスタ通りに集まった青年たちは開会式から大盛り上がり。日本からの参加者(掃除に学ぶ会=東京都目黒区、鍵山三郎会長=のメンバー)九人(うち四人はセー広場)も加えて、大掃除が実施された。
 午前九時過ぎ、パウリスタ通りのクラブ・オムスから次々と人が出てくる。それぞれに箒や金バサミを受け取って、所定の掃除場所へ移動。蒼鳳やボーイスカウト、倫理の会関係者ら約七百人が二十のグループに分かれ、歩道、横道の二十六のブロックを清掃した。
 今年で十一回目の同大会。「毎年来ている」と慣れた様子の参加者、「今年初めてなの」と友達に付いて動く人と様子はさまざまだが、皆笑顔で楽しそう。
 鈴木寿委員長は「本部の前が汚くちゃ話にならない」と自ら箒を握る。ノーバ・カショエリーニャから参加した福田ノリヨシさんは「日本人公園の掃除をしたときに、掃除の会の人らが助けに来てくれたから。今度は僕らが、と思って」という。
 掃除をする青年らを懸命にカメラに収めていた婦人は学校関係者だと名乗り、「ブラジルにはこういう活動が必要だわ。本当に、いいことよね」と興奮気味に話した。
 初日の学校での掃除の様子はTVグローボが、二日目の掃除はバンデイランテスが取り上げた。
 大会の世話人を務める飯島秀昭さんは、「下層階級の仕事というイメージがあるけれど、自分がやってみたら汚さなくなるでしょ」とその意義を話し、第二十回大会に向けて意気込んでいた。

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