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◇コラム 樹海

 選挙は投票箱の蓋を開けるまでわからない―というが、この大統領選がそうだった。まさか―と思っていたアウキミンが41%超を獲得してル―ラに迫り、決戦投票に持ち込んだのは、大方の観測をひっくり返すと云っていい。ここはアウキミンもだが、PSDLのエロイザとPDからのブアルケの健闘にも注目したい▼もし―ヴェドイン怪文書事件がなければ、ル―ラの当選は確実であったし、2次投票の必要もなかった。それにしても、ル―ラ大統領と政権は、与党のPTと側近らの汚職と腐敗にとりつかれコルプソン体質からはついに脱却できなかった。労働者党は左翼であり革新政党である。それが―政権を握るやいなや郵便局汚職に始まりメンサロン(裏金)と、この国の政治史にも稀な不正と腐敗をさらけ出し、閣僚や党総裁までが辞職を余儀なくされる▼ル―ラ政権の貧者救済と最賃引き上げの是非はひとまず置くとしても、これが人気の根源であるのは間違いない。そこえ飛び込んできたのが、想像を超えるような不正であり、これがルーラ人気を引き摺り下ろしたと見たい。29日の決戦投票がどんな結果になるかは、目下のところ不透明ながら、もし―アウキミンがエロイザら野党と提携に成功すれば、逆転勝利も決して夢ではない。一次投票の結果を見ても、ル―ラの48%強よりも野党派の合計が51%超になっている▼知事選を見ても与党PTは順風満帆とは申し難い。リオとミナスやサンパウロの主要なところで敗北しているのも痛い。最終的にル―ラが再選されたとしても、この政治的劣勢をどう乗り切るかーである。(遯)

2006/10/03

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