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東西南北

2006年10月5日付け

 商店と露店でゴッタ返すヴィンテ・シンコ・デ・マルソ街が歩行者天国になる市条例が三日、制定され、九日から実施される。同街の車両乗り入れは日曜日のみ。カルロス・デ・ナザレ街からコンスチトゥイソン坂までの区間を、月曜日から土曜日まで歩行者天国として午前一〇時から午後六時まで車両の乗り入れを禁じた。
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 世界の汚職番付が、ジェットゥリオ・ヴァルガス財団から発表された。クエートとリトアニアがトップで、続いて韓国、ギリシャ、チェッコ、レトニア、ブラジルの順。クリーンな国は、フインランドやデンマーク、スイス、シンガポール。ブラジルは年間、三五億ドル(七五億レアル)の被害を受ける。ブラジルの汚職は、杜撰な法整備と管理不足、取引環境、投資感覚が原因とされる。
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 米軍が外国の領土内でテロ防止目的の軍事作戦を展開することを拒んだブラジルを含む二一か国が、米政府のブラック・リスト入りをした。ホワイト・ハウスは三日、ブラジルを同リストから解除。ブラジル政府が拒否をした理由は、ブラジル国内で犯した米兵の犯罪に裁判権を阻止され、国際司法裁にも提訴を禁じられたからだ。
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 選挙公約と実際の政策が異なるのは、世界中同じらしい。目くじらを立てて雇用創出や経済成長を問うのは、世間知らずといえそうだ。ブラジルの「美しい国つくり」は、痛みを伴うことを意味する。それは社会保障制度の改革だ。世界中が同改革で頭を痛めている。時代の変革という世相の底には、先行き不透明な社会保障問題が潜んでいる。

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