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東西南北

2006年10月11日付け

 ブラジル政府はスイス政府と六日、ニコラウ労裁元裁判長やリオ市の税吏マフィアによってスイスへ隠蔽された四〇〇〇万ドルの不正資金で返還交渉を始めた。しかし、スイスの法律では汚職や資金洗浄が立件され、有罪判決が下らないと資金返還はできない。
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 スイスといえば、他にマルフ下議の一億ドル以上といわれる違法送金もある。ブラジル代表はローザンヌ財務相会議で三日、先進国が同問題に介入しないよう求めた。スイス代表はブラジルへ返還しても、別の政治家を通じてタックス・ヘブンへ再度宙返りしてくると、ブラジルの杜撰管理を批判した。
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 EUは九日、研究開発に投資する世界の二〇〇〇社ランクを発表した。ブラジルはペトロブラスが一七一位とヴァーレ・ド・リオドーセが二六〇位、エンブラエルが六二〇位で三社が入った。
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 ブラジルの家電チェーンに日本製の大型テレビ「一〇〇インチ」が、クリスマスまでにお目見えするらしい。外出や旅行をする場合、見たかったTVプログラムを旅先から携帯電話で録画ができる仕組み。年末渡しで一〇三インチのプラズマ・テレビも注文を取っている会社がある。
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 製薬会社は、細胞の組織タイプに大別した薬つくりを計画している。個人別パーソナル薬品の始まりだ。例えば乳がんなど、抑制剤が効く人と効かない人がいる。それは細胞のタイプが異なるためらしい。同じことが肝炎やリンパ腺疾患、白血病、糖尿病、繊維質疾患にもいえる。

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