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〝ジャポネスもサンバ〟企画=4度目のエスコーラ巡り=30人がカーニバルの熱気体験

2006年11月9日付け

 「第四回エスコーラ巡り〃ジャポネスもサンバ〃」(ブンバ編集室主催、サンパウロ市観光局、中小企業支援事業団、ブルーツリーホテル協力)が去る十月二十二日に行われ、約三十人が参加した。日本から来伯しているサンバ合宿中の九人と駐在員らを中心とした参加者たちは、サンバ学校の大きさやサンバの熱気に圧倒され、歓声を上げていた。
 「移民百周年に向けての日系サンバ化計画」と題された同企画は「ブラジル文化としてのサンバやカーニバルを身近に体験すること」が目的。参加者三十人のうち、本番のカーニバルを見たことのある人は四人、パレードに参加したことのある人は一人もいない。
 一行は、巨大な山車の製作現場をバスから見学し、サンバパレードの会場となるサンボードロモへ。「ここが待機場所で、この線から審査が始まる」。総合コーディネーターを務める細川多美子さんの説明を聞きながら、ピスタを歩き、観客席を見てまわった。
 その後、エスコーラ・デ・サンバ「アギア・デ・オウロ」を訪れる。サッカーの応援団から発展し、一九七七年に創立し、今年の順位は七位のチームだ。
 バテリア(打楽器隊)に迎えられた一行は、バラコン(練習場)で来年のための新作衣装を見学。ブラジルに来て一年の松本貫くん(11)は衣装の帽子を頭にかぶって、写真撮影を楽しんでいた。
 続いて訪れたエスコーラは「カミザ・ヴェルジ・エ・ブランコ」。サンパウロ内でも伝統のあるチームで、三連勝を含む九回の優勝経験を持っている。
 サンバ合宿の参加者約十人が特訓の成果を披露したあとには、本場ブラジルのサンバチームが練習を開始。圧倒的な音量でのバテリアの演奏と、チームの旗を持ってクルクルとまわる旗持ち。三百人近いパレードの再現に、参加者は耳をふさぎつつ見入っていた。
 「ブラジルにいる間に必ず一度は参加したい」という山内洋恵さんは、「下見に」と参加した。サンバの迫力に目を丸くしながらも「出られたら面白いでしょうね」と話していた。

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