ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

2006年11月14日付け

 第二期ルーラ政権は過去二十年間で最大の支持基盤を下院で確立する見込み。選挙後の現在、下議五一三人のうち三二五人(六三%)の支持を得ているが、PMDB所属議員の九割を取り込めえれば、過去最高のカルドーゾ政権発足時の六五%を超えられる。
     ◎
 ヴェドイン文書購入事件の捜査で連警は、容疑者の一人、バルガスの携帯電話の機密開示を実施。同容疑者が事件直前の四日間にルーラ大統領の選挙参謀だったベルゾイーニ労働者党党首と十六回も通話していたことが判明。
     ◎
 ミナス・ジェライス州北部に住む主婦のパトリシアさん(21)は十日、前夫に銃で頭部を六発撃たれて病院に運ばれたが、数時間後には退院した。弾はすべて長髪に覆われた頭皮に留まり、頭蓋骨を貫通しなかった。「どうしてこうなったのか不思議」と医師。前夫は十一日時点で逃げたまま。
     ◎
 二〇〇八年三月に有効となる国際民間航空機関の定める航空管制官に最低必要な英語能力基準を、〇五年時点で二・六%の管制官しか満たしていないことが明らかに。現在は日常業務に使用される用語や表現を覚えるだけ。
     ◎
 インコール(心臓研究所)の財政難による応対中止は十二日、関係閣僚の怠慢であるとして大統領は四十八時間以内に解決するよう命令した。職員の給料は遅配し、医療資材の納入業者には決済が遅れ、金融機関からは見放されていた。応急措置としてBNDES(社会経済開発銀行)から一億二〇〇〇万レアルを借り入れ、救急患者の治療は続けられそうだ。

image_print