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≪サンパウロ市≫コロナ禍でバール半分閉店=手が届かない企業向け融資=本格的な企業倒産これからか

 パンデミックの直撃を受けた分野の一つは、文句なしに飲食業界だ。ブラジル・バール・レストラン協会(Abrasel)によると、新型コロナウイルスの影響でサンパウロ市にある2万3千軒のバール(軽食店)やレストランのうち、半分以上の1万2千軒が閉店した。ブラジル地理統計院(IBGE)によると、5月末までにブラジルで780万人の雇用が喪 ...

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ヒロシ氏がブラジル陸軍少将に昇格=副大統領出席、6人目の日系将官に

 ブラジル陸軍のエドソン・マサユキ・ヒロシ氏(52、三世)が、先月25日に公表された連邦政府の官報で大佐から少将に昇格し、今月5日にブラジリアの陸軍クラブで式典が開催された。日系人の陸軍将官としては歴代6人目となる。  ヒロシ氏は、1967年3月8日生まれでサンパウロ市出身。90年にアグラス・ネグラス陸軍士官学校の歩兵士官訓練コ ...

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多和田葉子とコロニア作家の差はどこに?

 「どうしてブラジルからは、彼女のように祖国で注目される作家が生まれなかったのか?」――10日晩、サンパウロ文化センターで行われた多和田葉子(59、ドイツ・ベルリン在住)の公開対談を聞きながら、海外在住者が持つ「外からの視点」という共通点を強く感じ、そう残念に思った。  同じ海外在住者でありながら、かたや世界から注目を浴び、ノー ...

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日伯比較法研究の新たな時代到来=第2回日伯裁判と社会セミナー

 9月16、17日の2日間、サンパウロ州立総合大学(USP)法学部で、第2回「日伯訴訟と社会セミナー、文化の多様性とグローバルな課題」が開催された。信州大学とUSPとの間の協定により実現され、日伯の様々な研究機関と研究分野の法律関係者や学者が集まり、意見を交換する貴重な場となった。  今回は「ブラジル法の会」(Grupo de ...

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アマゾン日本人移民90年の歩み=ベレン在住 堤剛太=(6)

▼アマゾン地方と日本人とのつながり  ところで、日本人移民が入植するまでアマゾン地方に日本人は誰も居住していなかったのだろうか?  実は、1929年第1回アマゾン日本移民が入植した年には、同地方にすでに150名ほどの日本人達が居住していた記録が残っている。  これらの多くは「ペルー下り」の人たちであった。ペルー下りとは、ペルー国 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(1)

はじめに            保久原淳次ジョージ  この本は後部の参考書および訳注・備考欄に記載した記録および作者が収集した証言、あるいは本人の記憶によるエピソードなどを記したもので、登場人物はすべて実在し、記述された事柄はすべて事実である。  しかしながら、本書は歴史、社会学、新聞報道のたぐいのものではなく、しいていえば、物 ...

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ボルソナロ優勢のまま乗り切るか=28日、いよいよ決戦投票=思い切って占う、新政権でどう変わる!=サンパウロ市在住 駒形 秀雄

ボウソナロ大統領候補(Foto Tânia Rêgo/Agência Brasil)

 10月7日の総選挙で新しい国会の議員は決まりましたが、大統領はボルソナロとハダジ、2候補の決戦投票(28日)になりました。  今までの支持率調査では、ボルソナロ(PSL党)59%、ハダジ(PT党)41%という数値が続いており、あと1週間もない投票日に向けて両陣営の激しい追い込み活動が続いております。  今回の大統領選挙では両候 ...

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《ブラジル》若者の62%が「国を出たい」と回答=高学歴や富裕層も同じ傾向=社会に広がる失望感

 ダッタフォーリャがブラジル全土129市に住む16歳以上の人2090人を対象に行った調査によると、「可能ならブラジルを離れたい」と思っている人々は全体の43%、16~24歳の層に限れば62%に上る事が分かったと、17日付フォーリャ紙が報じた。  「16~24歳の人の62%」は実数1900万人で、ミナス州の総人口に相当し、全人口の ...

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サントス強制立退=銃剣武装の警官に引き立てられ=「何が何だか分からなかった」=いま語る75年前の暗い記憶

当時の記憶を鮮明に語った当山さん

 サントス沖での独潜水艦による米商船2隻と伯貨物船3隻の魚雷撃沈事件を受けて、1943年7月7日、社会政治警察(DOPS)はサントス沿岸一帯の枢軸国民に24時間以内の強制立退を命じ、日本移民の家族およそ6500人らは突如として生活の全てを奪われた。16年8月にドキュメンタリー映画監督・松林要樹氏が強制立退時の在住日本人名簿を発見 ...

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書評=『カヌードスの乱 19世紀ブラジルにおける宗教共同体』(春風社)=戦争の根底にある問題の本質を俯瞰=ブラジル学研究者 田所 清克

表紙

 F・ジュリアンの『重いくびきの下で―ブラジル農民解放闘争―』(岩波新書)の書に表徴されるように、ブラジルの北東部、わけても奥地は、旱魃に加えて農園主や地方ボス(コロネル)による搾取と圧政による貧困が絶えず、革命的な文学が生まれ、と同時に社会運動が出来する精神風土があった。  バイーア州奥地を描くエウクリーデス・ダ・クーニャの手 ...

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