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椎の実学園=40回目の音楽発表会=一期生26人も駆けつけ=3代にわたる父兄も

2006年11月15日付け

 椎の実学園(落合磨園長)の第四十回音楽発表会が十月二十八日午後二時から、サンパウロ市イピランガ区のサンパウロ州立総合大学(UNESP)劇場で開かれた。在校生や卒業生によるコーラスをはじめ、器楽演奏や琴など多彩な演目が披露された。また今回は、四十回目の節目に合わせ、州内外から多数の同窓生が参集。会場のそこここで再会を喜び会う場面が見られた。
 午後二時から行われた発表会は、日伯両国歌、同学園校歌の斉唱に続き、落合園長、小野寺七郎教師からあいさつと激励の言葉。その後、在校生を代表して六年生の桑名真由美さんが謝辞を返した。
 開会式ではこのほか、同学園最初の父兄である高橋りょう子さん(90)に花束と記念品を贈呈した。高橋さんは一九五二年に三人の子供を入学させてから、その後は孫、そして今年一月には二人のひ孫が同学園に入学している。
 同学園では四十回の節目に合わせ、国内各地に暮らす学園一期生に参加を呼びかけ。この日は、ノロエステ、ソロカバナ、モジなど州内をはじめ、ミナス、パラナ州など各地から二十六人が駆けつけた。
 家長として、または主婦として各地で暮らす同窓生たち。会場では再会の喜びに涙する人たちの姿も見られた。指導の小野寺教師も懐かしい教え子との再会に喜びの表情を浮かべ、思い出話に花を咲かせていた。
 その後は音楽発表会。幼年部から少女部、上級部の生徒によるコーラスや独唱、器楽演奏。劇や琴の発表もあった。卒業同窓生も特別出演して、衰えの見られない合唱を披露。終日多彩なプログラムが繰り広げられた。
 同学園では「遠くから駆けつけてきた卒業生たちの皆さんに感謝を捧げたい」と話している。

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