この人を知りませんか？《６》＝戦前の教育者たち

２００６年１１月２３日付け

　ブラジル日本移民史料館が所蔵する写真の人物を特定する「この人を知りませんか？」。今回は、戦前のサンパウロ帝国総領事館で撮影された「在外教育功労者表彰式」の写真です。
　一九四〇年一月十七日の撮影。前列中央に当時の坂根準三総領事、左から三人目が戦後南銀副頭取をつとめた安瀬盛次氏。その後ろが暁星学園長をつとめた岸本昂一氏。
　総領事右隣の女性の後ろにいるのは、戦前サンパウロ市でサンパウロ州義塾を開いた小林美登利氏。一人おいて左が上野米蔵氏。このほか、前列右から二人目に北パラナ開発の先駆けとなった氏原彦馬氏、最後列右に戦前「日本新聞」を創刊した翁長助成氏の姿も見えます。
　各自が手に持っている賞状から、前列左から尾関保助、新垣、安瀬氏をおいて大坪活助、総領事の隣が久保志加子という名前であることが分かっていますが、どのような人物かは不明。
　戦前の日本語教育関係者も多いと思われます。写真の人物の名前等心あたりのある人は史料館（１１・３２０９・５４６５、小笠原）まで。