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記念誌、こうして作る=JICA、手引き発刊

2006年11月28日付け

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所サンパウロ支所(野末雅彦次長)が、「ゼロからはじめる記念誌づくり―事例と手引き―」を発刊した。現在、配布中で入手希望者を募っている。
 同書は二部構成で、日ポ両語で編纂されている。第一部は、〇五年十一月に行われたJICAの広域研修「記念誌編纂―理念と実践―」を再録したもので、五つの記念誌の編纂事例と公開討論会の内容がおさめられている。
 第二部は、製作の手引きで、企画、製作準備から管理・活用までの一連の過程が、図や表、写真、例え、コラムなどを多く取り入れながら、わかりやすくまとめられている。
 「編纂委員会とは何か」から始まり、「台割表、進行表」「校正とは」「どんなカメラを選べばよいか」「集めた資料の保管・管理」「資料検索に役立つサイト」など、基本的なことから細かい部分まで幅広い内容を含んでいる。
 同書の編纂にあたったのは、現在ブラジル、パラグアイ、アルゼンチンでそれぞれに日系社会の記念誌編纂に携わっているJICA青年、シニアボランティアの六人。「少しでも実際に役立つ情報を提供できること、精神的な励みとなることを願ってやまない」と記されている。
 ボランティアの一人、相澤紀子さんは「日ポ版、日西版があるので、一世と二、三世が互いに協力して記念誌作りに役立てていただければ幸いです」と話した。
 発行部数は五百部。配布場所はブラジル日本語センター(11・5579・6513)とサンパウロの日本移民史料館。郵送希望(着払い)、問い合わせなどについては山中三郎記念バストス地域資料館の中村茂生さん(JICA青年ボランティア)で年内、受け付けている。また日本語―スペイン語版もある。

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