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中堅リーダーも参加して=とっとりファミリーの集い=鳥取県人会

2006年11月28日付け

 鳥取県人会(加藤恵久会長)主催による「とっとりファミリーの集い」が十九日、サンパウロ市の鳥取交流センターで開かれた。県人会員家族をはじめ、同センターで実施される文化教室関係者など約百五十人が交流。母県の中堅リーダー交流事業で来伯中の派遣者二人も参加して郷土の文化芸能を紹介するなどにぎやかな一日となった。
 当日は午前九時からもちつきを行った後、十一時から一品持ち寄りの食事を囲んで昼食会。会員家族以外に文化教室の関係者など百五十人が集まるにぎやかな集いとなった。
 この日は、鳥取県が実施する「中堅リーダー交流事業」で来伯中の青木斉さん、中尾和則さんも会場を訪れ、講演。青木さんは郷土芸能「麒麟獅子」を、中尾さんは県東部用瀬町に伝わる「流し雛」の伝統を、ビデオ映像を交えそれぞれ紹介した。
 「麒麟獅子」は鳥取市周辺だけに伝わる獅子舞で、青木さんの所属するグループは毎年、全国各地の祭りで舞台を披露している。青木さんは「ぜひ百周年にはブラジルで麒麟獅子を披露したい。二年後を待っていてください」と抱負を語った。
 二人の派遣者と県人会が記念品を交換。午後からは同センターの文化講座の生徒たちが練習成果を披露した。日本語教室の生徒が日本語で中堅リーダーに歓迎の言葉を読み上げる場面も。会場は和やかな雰囲気に包まれた。
 この日はサンパウロ州ミランドポリスの第二アリアンサ鳥取村から同地文協の佐藤勲会長も出席していたほか、昨年十一月に強盗に襲われ重傷を負った大江リカルドさん(前会計理事)が車椅子で会場を訪れた。療養中の関係者の協力に感謝の言葉を述べると、会場から大きな拍手が上がった。

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