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ノロエステ全体の喜び=アリアンサ=新津さんの叙勲を祝う=「皆さんが頂くべき勲章」

2006年12月21日付け

 二〇〇六年度秋の叙勲で旭日単光章を受章した新津英三さんの祝賀会が十六日、サンパウロ州ミランドポリスの第一アリアンサ文化体育協会会館で行われた。家族をはじめ、全アリアンサから、新津さんの友人ほか日系団体関係者など二百五十人が集まった。
 長野県出身の新津さんは一九三四年、十九歳の時にもんてびでお丸で渡伯。第一アリアンサ文協、アリアンサ日伯文化体育協会会長を歴任し、同地区の日本語教育発展や、移住地内のインフラ整備、生活改善、定住促進の指導に貢献してきた功績により今回の受章となった。
 今月四日にはサンパウロ総領事公邸で家族、県人会、日系団体関係者など約三十人臨席のもと、叙勲伝達式が行われている。
 祝賀会当日、祝辞を述べた五十嵐二郎ノロエステ文名誉会長は、「このたびの新津さんの栄誉は、単にアリアンサだけではなくノロエステ全体の喜びであり、大きな誇り」と新津さんの功績を称え、「これからも若い人々がますますアリアンサを栄えていくことに力を貸してあげてください」と話した。
 また、当日体調をくずして欠席した新津さんの夫人、誠(まこと)さんに対しても「今日欠席されたことは、会場の皆さんが残念に思っている。この度の叙勲は、奥さんが半分受章したもの」と述べた。
 新津さんは、「『長生すれば恥多し』。私は長生きをして、今日このような身分不相応な賞を頂き、何かぴったりせず申し訳なく思う。私はただ何年か、村の土地改革を努めただけであって、それも村の皆さんのご協力あってのこと」と謙遜。「私が頂くべきものではなく皆さんが頂くべきものだと思っている」と謝意を表わした。
 アリアンサ日伯文化体育協会の本間重男会長から新津さんに賞状が贈られ、その後、記念撮影、新津さんを囲んでの祝賀食事会が行われた。

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