ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

2006年12月27日付け

 実際に代理処罰が始まることで、「帰伯逃亡しても処罰される」というイメージが一般デカセギにも広まることが重要だ。今回の落合さんの件は交通事故なので、ブラジル刑法の通常の判決なら、病院や刑務所で数カ月間社会奉仕をすればお終いになることもある。ただし刑法の専門家、渡部和夫さんによれば、「裁判所の呼び出しに応じなかったり、本人に後悔の念が見られない場合は刑務所に入れられることもある」という。初めてのケースだけに、しばらくは帰伯逃亡問題から目が離せないようだ。
     ◎
 アチバイアにある「エドムンド・ザノニ公園内にある「剥製(はくせい)博物館」。アントニオ・ペルゴーラ氏が個人で収集した四千もの動物の立派な剥製が展示されている。中にはホルマリン漬けされた動物の胎児、サイズも大きく姿・形がはっきりしている三カ月半の人間の胎児まで普通に展示されていたのに驚き。いわば隠れた観光スポット?
     ◎
 サンパウロ州アグアス・デ・サンタバルバラ市に、約百五十本の桜の木が植樹された。「桜がほしいと友人がいったので」と寄付をした夫妻は話す(ボツカツ在住)。植えられた桜はまだ三十センチほど。市の担当職員が毎日世話をしているという。同市長は大喜びで「桜の咲く町にしよう」。卒業生が桜の植樹を行うという案もあるのだとか。花が咲く頃に訪れたい。

image_print