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ニッケイ新聞 2013年11月26日

 県人会の60周年記念式典に過去最高となる50人規模の慶祝団訪伯を見込む和歌山県。55周年時の27人から大幅に増えた要因を山田啓之主査に尋ねると、「県中南米交流協会」という団体の貢献が大きいとのこと。過去に南米への移住を検討した経験のある人たちを中心に2007年に発足、移民史に関心のある大学教授なども巻き込み、ブラジル文化の紹介やJICA研修生の受け入れなど、積極的な活動を行っている。現在の会員は約100人。県との関係の希薄化に悩む県人会もある中、このような新たな形での関係発展は興味深い。
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 和歌山県の観光をPRする山田主査によれば、2004年に世界遺産として登録された熊野古道や、霊山として名高い高野山を訪れる外国人観光客は年々増加しており、「日によっては見かける人の半分以上が外国人」なのだとか。フランスなどのヨーロッパ系が中心だというが、四国のお遍路が密かな流行になりつつあるブラジルにも、近く「熊野古道ブーム」が訪れる!?

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