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伯で国際マジックショー=5カ国7人のマジシャン競演

2007年2月9日付け

 世界レベルのマジックショーを南米にも披露しようと、国際的に活躍するマジシャン六人が来伯する。案内に来社したブラジル日系三世のマジシャンで、同イベント主催者のイサオ・イマムラ氏によれば、三月四日から四月八日までサンパウロ、リオはじめ各地で「第一回インターナショナル・マジック・フェスティバル」を開催する予定だ。
 今回出演する予定の七人は、ブラジルで初めてイルージョンマジックを広めたイマムラさんをはじめ、ロボットパフォーマンスを披露するマイク・マイケル(アメリカ)や、コメディマジック世界チャンピオンのマイケル・スザニエル、(イタリア)、ハリウッドのマジック芸術アカデミーに所属するアジャーラ(メキシコ)、自ら彫刻になりきるジェローメ・ムラット(イタリア)、マジック世界チャンピオンのホアン・マジョラル(スペイン)、漫画の一場面の表情をマジックでみせるシルベスター・ザ・ジェスター(アメリカ)など。
 同イベントで主役を務めるイサオ・イマムラさん(38)は、大学で法学を学んだという肩書きの持ち主。
 引込み思案の性格であったイサオさんにコミュニケーションを必要とする「マジック」を母親が薦めたことがきっかけで手品を始めた。その後、趣味として続けていた手品はいつからか、ブラジル以外でも、日本、スイス、ドイツ、オランダ、ポルトガルで公演するほどに成長。大学卒業後は、「五年間で成功できなかったらあきらめる」と両親を説得し専門知識を学びにラスベガスへ渡った。
 「当時、自分にマジックを薦めた母ですら、まさか法学部を卒業して、本業としてこの世界を選びたいと言い出すなんて想像もしていなかったでしょうね」と笑う。「それでもマジックが自分の進みたい道だった」。
 「私には、魔法なんて使う能力もないし、人の目を騙そうとしているわけでもない」。イマムラさんにとってマジックとは、「夢を見るものでありリラックスさせるもの」。創造と発見の場だという。
 「ブラジルの抱えている問題を解決するのが難しいように、コップを消すのだって簡単じゃない。でも何事にも〃手段〃はある。そのやり方を見つけることは誰にでもできること」とマジックの魅力を語る。
 【インターナショナル・マジック・フェスティバルの日程と会場】
 三月七日~十八日=会場リオ市、「カネッソン」。三月二十八日~四月八日=サンパウロ市、「トム・ブラジル」。入場料は未定。
 三月二十一日~二十五日にはポルト・アレグレ、ベロ・オリゾンテでの公演も予定されている。会場は未定。

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