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役員シャッパは単一=援協、定期総会で選任へ=役付き、どう選ぶ――「投票を」の声も=求められる強い指導力

2007年3月6日付け

 サンパウロ日伯援護協会(酒井清一会長)は二日、今月十七日の定期総会に提出する役員改選の候補者名簿(シャッパ)の受け付けを締め切り、例年どおり、単一シャッパになったことを正式に発表した。援協の役員改選は二年に一度。役員は理事四十人、補充理事五人、監事三人、補充監事三人。定期総会後、今月末に予定する臨時の新理事会で、会長や副会長職などの役付き理事を決める。
 今回発表されたシャッパは二月二十二日に開かれた定例理事会で承認されたもの。しかしその後に、理事候補者にあがっていた佐々木弘一氏が一身上の都合で辞退を表明、急遽、人事調整が行われたため、事務局側の正式な公表が遅れていた。
 役員の新規候補者には、精神科医で元やすらぎホーム長の中川勇デシオ氏、元あけぼのホーム長の竹村英郎氏、ヤクルト副社長で元援協理事の若林茂樹氏、元福島県人会会長の大山義夫氏ら九人の名があがった。
 その代わりに石橋聖哉スザノ・イッペランジャホーム経営委員長、坂本盛男やすらぎホーム経営委員長らが候補からはずれ、実質の引退表明となった。
 援協の理事会は、定款によれば、総会で選出された理事の互選で会長を含めた役付き理事を選出する、とある。しかし、これまでの援協では年功序列を基準に現職の役員が推薦して決めるのが慣例。事務局によれば、選挙(投票)を実施したのはこれまで二回ほど。
 しかし現在の援協は、会員一万七千人を抱え、二年後の創立五十周年にあわせて福祉センター建設プロジェクトを進めるコロニア最大の団体。そうした点から次期会長には、内外が納得する方法で、これまで以上に強いリーダーシップを備えた役付き理事の就任を求める声が強くなっている。
 現在のところ、次期会長に意欲を見せているのは現職の酒井会長のみ。これに関して、役員の間では同氏の続投を支持する声と、高齢を理由に身を引いてもらう声に分かれているのが現状だ。選挙で年功を越えて決めるべきだ、との声も多く聞かれる。
 この点を踏まえ、会長候補に有力な現職会長と副会長に、今回の改選方法と会長職への思いを聞いてみた。
コメントは以下のとおり。
 【酒井清一会長】援協に入って二十年。今回の任期中には何もできなかった。できれば次も会長を続けて人材育成に力を入れたい。会長の決め方は、現職の役員から希望者を募ってもいいし、定款どおり四十人の理事の投票で決めてもいいと思う。
 【尾西貞夫第一副会長】酒井会長の続投を支持したい。選挙を支持する声もあるみたいだが、今までどおりに円満な形で決めるのがいい。
 【野村次郎第二副会長】私は会長をやる年でもないし、会長にはサンパウロ市在住者で若くて動ける人がいい。役員の決め方にこだわりはないが、単純に年功序列で決めるような時代ではない。
 【森口イナシオ第三副会長】会長になりたいと全然、思っていない。会長には年数に関係なく、力のある人がなるべき。
 【菊地義治第四副会長】選挙でも推薦でも、みんなが決めた会長を支えたい。年功序列を重視して役員を決めるのは、小さい規模の団体ならいいが、今の援協の規模に当てはめるのは時代遅れで危険だ。
 【坂和三郎第五副会長】酒井会長の続投を希望する。マンネリ化を防ぐためには選挙がいいけれど、援協には何よりも和が大事。今は無理をしないで現状維持を保ったほうがいい。
 提出されたシャッパは以下のとおり。
 ▼理事=与儀昭雄、吉永大吉、中川勇デッシオ(新)、永山八郎、山本治彦、竹村英朗(新)、加藤英世、遠藤浩、柴牟田寛、森口忠義イナッシオ、野村次郎、波部ジョルジ、上野ジョルジ、岩原勝一(新)、佐々木憲輔、吉川邦彦、安武誠、浜岡政晴、山口正邦、立山道子、青木実、毛利連、坂和三郎、尾西貞夫、税田清七、酒井清一、若林茂樹(新)、井上茂則、建林成幸、山下忠男、上原武夫、益田照夫、菅野鉄夫、後呂敏明、武田敏輝、須田常忠、大原毅、菊地義治、辻雄三、石浜譲。
 ▼補充理事=井上建治(新)、塩田憲一、吉田秀一、指宿君江、高柳民子。▼監事=須崎順(新)、中田和夫(新)、大山義夫(新)、▼補充監事=藤瀬圭子(新)、飯田洋行、佐藤勝子。

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