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コラム 樹海

2007年3月17日付け

 ブッシュ米大統領の中南米訪問は、突然の発表でもあり、戸惑いもあったが、ベネズエラのチャベス大統領らの反米・左翼政権への牽制が主な狙いであった。サンパウロではかなり強硬な抗議行動があったし、依然として反米の気運が高いことを示したけれども、ウルグァイ、コロンビアを経てグアテマラ、メキシコ歴訪の旅は初期の目的を達成したと見たい▼取り分けブラジルとエタノ―ルの生産拡大に向けた技術協力などの覚書に調印したのは大きい。砂糖黍を原料とするエタノ―ルに関してブラジルは最高の生産国だし、技術力も高い。伯米の生産量は世界の70%を占めるとされるから両国の連携は心強く、将来的に世界のエネルギ―政策の核心となる。ル―ラ・ブッシュ会談では、これからの10年間でガソリン消費量の20%をエタノ―ルで賄うとしたのを評価したい▼言うまでもなく、今の地球は温暖化が顕著で北極や南極の氷塊が溶け南太平洋の島嶼国家は、海水上昇による被害が広がっている。それもこれも石油・石炭・天然ガスを燃やすと発生するCO2が原因なのである。この化石資源は、いろんな観点はあるが―あと300年はもつだろうが、いずれは無くなってしまう。しかし、今のような使い方を続けていれば―地球は破壊され人類の生存すらも危険視する専門家が多い▼ブラジルがベネズエラとボリビアから天然ガスを輸入し使用するのも、長い目では温暖化への「罪」であり、バイオ燃料の導入を避けては通れない。サンパウロなどで生産されているエタノ―ルには、そんな重大な意義があることにもっと目を向けたい。 (遯)

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