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「アリアンサのこと伝えたい」=第2アリアンサ=県派遣教師の谷口さんが帰国

2007年3月23日付け

 鳥取県からの派遣教師としてサンパウロ州ミランドポリスの第二アリアンサ移住地で日本語教師をつとめた谷口太郎さん(34)が三年間の任期を終え、十九日に帰国した。夫妻でアリアンサに暮らし、日本語を教えるかたわら移住地の活動全般に参加してきた谷口さん。滞在を振り返り、関係者に謝意を表わすとともに、「帰ったらアリアンサのことを伝えていきたい」と話した。
 鳥取海外協会が創設に携わった第二アリアンサ。「鳥取村」とも呼ばれる同移住地には現在、三十四家族百四十人あまりの日系家族が暮らす。鳥取県系家族は三家族五世帯。
 鳥取県が同地の日本語学校に教師を派遣するようになったのは十三年前のこと。このたび帰国した谷口さんで七代目、次の教師は四月ごろに着任する予定だという。
 二〇〇四年四月に着任した谷口さんは、日語校で子供や、夜間には成人にも日本語を教えるかたわら、移住地内の行事にも参加。〇五年九月に夫人の梨絵さんが来伯してからは夫妻で村の諸行事に携わってきた。任期中の昨年八月には第二アリアンサ入植八十周年という大きな行事も経験した。
 小学校教師だった谷口さんにとって、日本語教師ははじめての経験。「最初は手探りでした。ノロエステ各地やアリアンサの日本語教師の皆さんにお世話になりました」と振り返る。
 同日語校では現在、四歳から十七歳までの二十三人が学ぶほか、十人が夜学に通っている。「みんないい子供たちで、宿題や課題にもよくついてきてくれました。行事の発表などで日本語を話す機会もあったので、日本語で話すことにも慣れたのでは」。
 梨絵さんも、日語校のピアノの伴奏など谷口さんを手伝いながら、婦人会活動にも参加。「最初は慣れなかった」が、「村の一員としてやっているうちに打ち解けて、最後にはいい人間関係ができたと思います。婦人会の皆さんには料理や地域共同体の生活などいろいろ教えてもらいました」と振り返る。
 二年の予定だった任期は一年延長して三年になった。谷口さんは「第二の皆さんには感謝の言葉しかありません。これからも達者で、元気でいてほしい」と感謝を表わす。また「二、三年後、子供たちが高校を卒業する頃までにはもう一度アリアンサを訪れたい」とも。
 帰国後は再び小学校の教壇に。「奥地でも日本語を受け継ぎ、日本語への思いを持っている人がたくさんいることを知ってほしい」と話す谷口さん。「帰ったらブラジルの日系社会のこと、アリアンサのことを伝えたい。そうしたことを知ることは、鳥取の子供にとっても有益なことだと思います」と語った。

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