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聖南西=コロナ禍から復活の兆し=対面で役員会、活動活性化=300万基金がほぼ完成

総会で事業報告する山村敏明会長

総会で事業報告する山村敏明会長

 聖南西文化体育連盟(UCES=山村敏明会長)は18日午前9時から、ピラール・ド・スール文化体育協会会館で、パンデミック後初の対面での役員会を開催した。25会員文協・団体全員が参加、事業報告など7議題について審議した。18歳以上のワクチン接種が終わり、各会ともコロナ禍からの復活の兆しが見えてきた。250万レアル基金もほぼ完成。最後は、同協会婦人部の心づくしの手料理に舌鼓を打った。


 ピラール・ド・スール文化体育協会のモリオカ・タダシ・ジョルジ会長がポ語で開会宣言、山村会長が2021年度の事務会計報告をし、全員が拍手で承認した。
 続いて、250万レアル基金の積み立て状況について説明した。山村会長は「16日現在で220万417レアルになり、目的はほぼ達成した」と報告。それに対し、基金設立に最大の貢献をした天野鉄人さんが「300万レアルになるまで基金を取り崩さないでほしい」との希望を述べた。
 その後、各傘下団体がそれぞれ事業報告を行った。各団体ともワクチン接種後、マスクを着用し、社会的距離を保って、カラオケ、陸上競技、ゲートボール、焼きそば大会などのイベントを開催し、父の日、母の日には婦人部手作りの食品をドライブスルー販売するなどして資金稼ぎしていると報告された。徐々にコロナ禍から脱して活動を復活させつつある様子が伺われた。
 中でも、ピラール日本語学校がモデル校として認められ、JICA(国際協力機構)の資金供与で、現在、一階建ての教室を建設中などの活動の進展もあった。
 10月22日、カウカイア・ド・アルト文化体育協会会館で開かれる予定だった日系政治家たちとの夕食会はキャンセルされた。
 10年前に作られた定款は時代に合わなくなり、11月31日に開かれる臨時役員会までに意見を提出、次の総会で審議する。
 昨年出版予定であった『70年記念史』は、細川多美子氏が編集を引き受けることになった
 その他の課題では、来賓として出席したブラジル日本文化福祉協会の西尾ロベルト義弘副会長と桂川富夫・評議員会副会長は、「25、26日、サンロッケ市の国士館スポーツセンターで『第1回春祭り』が開かれるので、皆さん奮ってご参加ください」と呼び掛けポスターを配布した。
 総会後、山村会長は「総会最大の楽しみは昼食会です。婦人部の皆さんが心を込めて作ってくださった料理を、みんなで頂きましょう」と音頭を執り、出席者は何度もお代わりをして手料理に舌鼓を打った。

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