2007年4月3日付け
聖西日本語教育連合会(佐藤吉洸会長)は、八歳から十七歳の生徒らを対象に林間学校「自然わくわくセミナー」を去る二月十七日から四日間、イタペセリカ・ダ・セーラ文化体育協会(濱田ウンベルト会長)会館で開催した。生徒四十人が参加し、緑に囲まれた自然豊かな場所で、運動会や農場見学を体験。団体生活を通じて学校間の横のつながりを深め、地域の日本語教育活性化に取り組んでいる。
十年ほど前にも行われたことがあるという同地での林間学校。イタペセリカ文協が会館を無料提供、市役所と交渉して無料バスを得たことから話が進み、実現に至った。
初日の開講式には、地元有志らが集い、約百人が出席。佐藤会長が「規則正しい共同生活の中で、新しい体験を習得する」という林間学校の趣旨と目的を説明した。
体験ミニ運動会、ちぎり絵や万華鏡作り、金閣寺や農場の見学、写生大会、交流フェスティバルなど、四日間の日程は盛りだくさん。初めて目にする広大なハウスや貯水タンク設備に驚き、フォークダンスや馬場体験、レクリエーションに勤しんだ。
「楽しい思い出が出来ました。また来年も参加したい」。生徒たちから感謝の言葉を述べられると、感涙にむせぶ教師も見られたという。
佐藤会長は、「今は一校だけで頑張っても難しい時代。まとまって行事を行うことで、地域全体で伸びていこうということです。横のつながりを作ることで、子供らの(学校への)定着も変わってきて、やめる子も減るのではないでしょうか」。
行事中、最後まで落伍する者もなく、参加者全員が規則正しい生活を通せたことに関係者は満足し、セミナーは盛会裡に幕を閉じた。