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大耳小耳

2007年4月11日付け

 週刊誌には「あの有名人は今」という記事がよく出る。そういえば八二年まで、文協の屋上には日本庭園があり、錦鯉の泳ぐ池もあった。その屋上は、改修されて史料館九階部分となった。「あの鯉はどこへ?」と思っていた人もいるかもしれない。実はマリンガ文協の日本庭園には、あの鯉が今も元気に泳いでいる。加古川との姉妹都市提携十周年で作られ、八二年十月に浩宮殿下が落成した由緒ある庭園だ。「ここには盗む人がいないから増えて増えて」と大増殖。鯉だけでなく、文協もあっちの方がノビノビ活動できる?
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 十四万平米あるマリンガ文協の敷地には語学学校以外に、旧学生寮、千五百台停められるアスファルト駐車場、サウナ付きの五十メートルプール、テニスコート五面、サッカー三面、野球場六面(うち二面はナイター設備)、ゲートボールコート十一面(うち六面は夜間照明と屋根)、バレーボールコートもある。九二年にテレビ番組で優勝したことを記念する碑も今年元旦に除幕した。三世の安永さんは「あの時はみんな、日の丸掲げて頑張ったんだ」と振り返る。今の日本の人に聞かせてやりたい?!
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 日本の農林水産省が日本食推奨計画を進めているが、フランスではそれに先駆け、日仏の有識者で構成された「日本食レストラン価値向上委員会」が、すでに試行的な推奨を始めている。パリ日本文化会館と大使館がオブザーバーとして参加し、複数の覆面審査員が店舗を訪問して採点を行うという。日本食レストランの数ではひけをとらない、ここサンパウロで審査が行われるようになる日も近いかも。

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