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「失敗おそれず頑張る」=鹿児島県人会=第七期研修生が抱負

2007年4月19日付け

 ブラジルと鹿児島県との交流を目的とした「鹿児島県農業・語学研修生制度」の第七期生としてこのほど、同県から柳辰徳さん(23)と山田敬済(たかずみ)さん(22)が着聖、十二日に同県人会館で今後の抱負を語った。
 これから一年間の研修にのぞむ山田さんと柳さん。二人は母県で開かれた説明会で初めて知り合ったという。二人とも海外は初めての経験。研修先はまだ決まっていない。
 柳辰徳さんは、第四期研修生として来伯した柳かおりさんの弟。中学まで鹿児島で育ち、高校は福岡で、大学は国立宮崎大学工学部化学学科を卒業した。
 特技は水泳。中学・高校では国体や全国大会にも出場したという。
 「姉からブラジルの国民性や、日本人と違う考えをしていること、移民の歴史などの話を聞いてるうちに興味がわいた」と研修応募のきっかけを話す。「ポルトガル語を覚えるのが一番。こういう機会に挑戦できたことをうれしく思います」と話し「大学を卒業してまだ社会に出たことがないが、頑張っていきたい」と意気込みを見せた。
 山田敬済さんは鹿児島県の出身。
 ブラジルに着いて最初の一言が「白いご飯が食べたい」と言い、着いた印象は「初めて外国に来た実感がわかない」と日本感覚。
 大学で国際学部に在籍していた山田さん。来伯のきっかけは、「四年生でポルトガル語の授業を選択していた時の先生がブラジルで育った人で、いろんな話しを聞いて影響を受けました。細かいことは気にしない、失敗をおそれないという先生の姿を見たこと」だという。
 「ポルトガル語を話せるようになりたい。失敗をおそれないように頑張ります。大学の時にやりたいことがあり過ぎて、絞りきれなかった。日本に帰ったときにマスコミか言語を使った仕事に就ければ」と抱負を語った。

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