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〃本場の祭り〃視察へ=Y・ソーラン協会から4人

2007年6月5日付け

 ブラジルYOSAKOIソーラン協会(飯島秀昭代表)ではこのほど、飯島代表と三人の協会幹部が訪日し、札幌で〃本場の祭り〃を視察するほか、二〇〇八年の移民百周年にあたって、日伯のグループが両国を行き来して交流する企画の打ち合わせが行われる。また、同協会は現在、「第五回ブラジルYOSAKOIソーラン」の出場団体を募集している。
 YOSAKOIのチームが「現時点で全伯に四十団体以上あるのは確実」と飯島さん。パラー州ベレンやアマゾナス州内にも三団体、カンポ・グランデやドウラードスなどサンパウロ州外でも広がりつつある。約八十の団体が活動しているという。
 飯島さんは、「海外でイベントとして組織的にYOSAKOIソーランが行われているのは、ブラジルだけ」と自信を見せながら、「問題点は団体の経済力にある」。ただ、今年四月に、ブラジルYOSAKOIソーラン協会の名で、ルアネー法(企業が文化事業に所得税の一部を当てることができる寄付免税制度)の適用許可を得たため、飯島さんは「資金集めがよりやりやすくなる」との見通しを話している。
 今回の訪日では、七日から十日にかけて札幌で行われるYOSAKOIソーラン祭りを見学する。また、来年日本から一チーム(三十人程度)が来伯するという企画や、今年のブラジルでの優勝チームが、来年北海道で行われるYOSAKOIソーラン祭りに出場する話の打ち合わせ、資金面の工面について、現地の委員会と話し合う予定だ。
 大会実行委員長の浜崎マルセリーノさんは「実際に札幌の祭りを身近に見て、現地の委員会と直接話すことが目的」。飯島さんは「本物はどんなにすごいものか。見なくてはそのよさは伝わらない」と、視察の意義を語った。一行は十五日に帰国の途につく。
 今年のブラジルYOSAKOIソーラン祭り開催日は、七月二十九日。同協会では、早めの参加登録を呼びかけている。

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