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日本語速成塾が開講式=センター、デカセギ向け=職場、役所などの場面別に学習=お辞儀など日常習慣も

2007年7月17日付け

 言葉だけでなく、日本の習慣を学べることが大きい――。ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は、日本就労者向け短期日本語講座「速成塾」の開講式を、十二日、ニッケイパラセホテルで開催した。デカセギが「最低限の日本語能力を身につけて訪日する」ことを目指す速成塾。研修を受けた認定教師、デカゼギの斡旋業者や旅行会社、センター役員や来賓ら、八十人前後が集まり、速成塾の概要説明、教材の紹介が行われた。参加者らは、出発前に日本語の学習を始めることの重要性を確認しあうとともに、日本の事情、習慣を知った上で訪日することの意義を口々に唱えていた。
 〇五年から準備を始め、教材の開発、改良、準備授業に、認定教師の研修を経て、ようやく開講にたどりついた速成塾。三カ月間で、会話を中心に、日常生活で必要とされる職場や役所などでの日本語を場面別で学習する。また、お辞儀の仕方や日本の習慣なども同時に習う。
 現在サンパウロ近隣に三十八人の認定教師がおり、うち数人はすでに速成塾を始めている。今後、全伯で百二十人の教師を認定し、各地で実施される見通しだ。
 開講式には、武田幸子副領事、野末雅彦JICAサンパウロ支所次長、佐倉輝彦CIATE専務理事、松尾治県連会長、木多喜八郎文協副会長らが出席。
 谷理事長は、三十万人を超えるデカセギが日本にいること、日本からブラジルへの送金額が年間三十億ドルに近いこと、そして約六万人が日本での永住権を申請していることをあげた上で、「日本移民がブラジルで評価されてきたように、ブラジルの日系人も日本でいい印象を残してほしい」。
 就労者が日本語を学習することは、デカセギ当人のみならず、日本語教師、雇用企業、日伯関係など多くの面に益することを説明し、「日本ではまだデカセギ者を必要としている。皆でいい人材を送ろうではないか」と、協力を呼びかけた。
 武田副領事、野末次長の挨拶ののちに、斉藤市美教師が塾の概要を紹介。「訪日後も教師と連絡をとり続けて、日本語の学習を続けるようにしています」と説明した。
 デカセギ斡旋をしているジルソン・T・トダさん(アバンス・コーポレーション社長)は、「日本の〃当たり前〃はブラジルと全然違う。頭を下げること、おしゃべりをしないことなど、少しの習慣を知っているだけで変わってくる。さわりの部分だけでも意味がある」と、就労者に受講を勧めたいという。
 実際に速成塾を始めている比嘉美江子教師は「会話中心で、礼儀作法もわかるので、日本語をやめようとしていた生徒が面白がって続けています」と、内容を評価していた。

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