ホーム | 日系社会ニュース | IBSA世界大会が開幕=63カ国から千六百人が参加

IBSA世界大会が開幕=63カ国から千六百人が参加

2007年8月1日付け

 視覚障害者スポーツの世界大会「第三回IBSA世界選手権大会~ブラジル二〇〇七~」の開会式が、七月二十九日の午後六時からサンパウロ市のホテル・ホリデー・インで開催された。
 同大会は六十三カ国から選手や関係者など千六百人以上が参加。七月三十一日のゴールボールの試合を皮切りに六日まで、陸上、柔道、サッカーなど七種目が実施される。
 日本からは選手、役員を合わせ八十人以上の選手団が来伯。ブラジルからは、〇四年のアテネ・パラリンピック五〇m自由形で見事金メダルを獲得した日系人のファビアナ・スギモリ(26)さんも出場する。
 ファビアナさんは「今回は参加する六種目全部で金メダルを獲得したい」と抱負を語った。伯チームにはこのほか、日系人のコーチ二人と医者一人が参加している。
 約一千人が集まった開会式場は、開始直前から異様なほどの盛り上がり。自国の国旗を振りながらしきりにアピールするチームが目立った。
 ルーラ大統領の「ようこそブラジルへ。心からお喜び申し上げます」という挨拶文が読み上げられ、スポンサーを紹介。軍警によるブラジル歌演奏に続き、参加国の名前が呼ばれた。名前が呼ばれた国の参加者たちは歓声をあげながら自国をアピールした。
 大会を主催するブラジル視覚障害者スポーツ連盟(CBDC)のダヴィド・ファリス・コスタ会長は「多くの人が参加してくれて嬉しい。普段の力を存分に発揮してください」と挨拶。国際視覚障害者スポーツ協会(IBSA)のミシェル・バレード会長、ジルベルト・カサビサンパウロ市長らも祝辞を述べた。
 サンパウロ大学コーラス部による合唱のほか、サンバ学校のカーザ・ヴェルジがサンバを披露。ブラジルチームの関係者は舞台の近くで、他の参加者たちも自分たちの席の近くで踊りだす場面もみられ、楽しい雰囲気のまま無事終了した。

image_print