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大耳小耳

ニッケイ新聞 2007年9月14日付け

 地震に対するブラジル人の恐怖は相当なものらしい。中日新聞によれば、静岡県内のブラジル人社会で「十三日に東海地震が起こる」との噂が流れ、子供を退学させ県外に避難する人まででてきているという。県内の専門家から「情報弱者」と指摘する声も。戦後コロニアでも日本から引き揚げ船が入港する、とサントスに集まった移民もいた。背景、時代は違えど――である。
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 先週末、リベルダーデの中華食材店を訪れると、店内ところ狭しと中国菓子「月餅(げっぺい)」の山。中国では中秋節(旧暦の八月十五日、今年は九月二十五日)に月餅を贈り合う習慣があると後で知ったが、それだけ需要があることの現れか。まるで、年末の白餅商戦のような賑わい。それにしても、数カ月ぶりにその店へ行ってみて、品物の種類が増えていることにもびっくり。
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 先週末のアルジャ花祭りに、パラグアイ・イグアス移住地から青年、大人の太鼓グループ十八人が参加。公演のほか、同地の太鼓工房製作の太鼓も販売し、一尺七寸の太鼓や飾り太鼓が売れた。さらに会場では、道具持参で古くなった太鼓の皮張り替えも行ったそう。

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