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大耳小耳

ニッケイ新聞 2007年9月26日付け

 雪だるまをブラジルに送る計画をしている北海道安平町の早来雪だるま郵便局。町起こしとして始められたこの雪だるまの配達は、今や日本全国に送られるほどの人気商品に。この功績を称えて、同町では雪だるまに特別住民票を与えているほど。アチバイア花祭りの四季展示でも、花で作った雪だるまや雪洞(鎌倉)がグローボTVのニュースで流れるなど、大きな話題を呼んでいた。ただし、二月の一番暑い時期だけに、空港から北海道協会会館までの間に溶けなければいいのだが…。
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 日伯修交百周年を記念して九五年、リオの植物園内に四本の桜の木がダメもと覚悟で植えられたのだが、未だピンクの花を咲かせたことはないそうだ。鹿田明義リオ百周年協会委員長は「桜は一度寒くなる時期が必要だけど、リオは一年中暖かいからね。桜は緑の葉っぱまでが限界」と残念そうに解説する。今回リオの百周年事業で、市内の湖畔に桜でなくイッペーを植樹するように決めたのは、こんな苦い経験があるからのよう。
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 毎年恒例のイペランジャホームで行われているイッペー祭り。イッペーが咲く頃を目指して同祭りを開催するようにしているのだが、今回はほとんど花がない状態だった。イッペー祭りと銘打っているだけに、それを楽しみに訪れたお客さんも多かったよう。数日前まではイッペーが見事に咲いていたらしいが、雨に打たれて大半が散ってしまった、と関係者は残念そうな表情を浮かべて話した。

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