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百年の歩み辿りたい=河北新報=加賀山記者が来伯

ニッケイ新聞 2007年10月20日付け

 宮城県仙台市に本社のある河北新報社の加賀山仁記者(34)が十八日来伯、サンパウロを中心にベレン、トメアスーなどを取材、約一カ月滞在する。
 同社では、「ブラジル日系社会における宮城県人を中心とする東北人の今」をテーマに、来年一月に十五回の連載記事を掲載する予定。
 加賀山記者は、「現地の〃今〃から、百年の歩みを辿っていきたい」とし、東北の基幹産業である農業に携わる移住者にも取材を行いたいとも話す。
 すでに赤間学園を取材、レジストロやグアタパラ、高岡専太郎(秋田出身)の親族を平野植民地に訪ねる予定になっており、「訪問したおりはよろしくお願いしたい」と取材への協力を呼びかけている。
 十九日正午からは、宮城県人会で役員ら約二十人が参加した歓迎昼食会が催され、関敬一相談役が乾杯の音頭を取り、取材の成功を祈った。
 中沢宏一県人会長は、ブラジルに一八〇三年に到着した初めての日本人が宮城県(仙台藩)出身であること、ブラジルに進出した初の日系企業が仙台市に本社のある藤崎商会であることなどを強調、「この百年をきっかけに県、県民との繋がりを強化できれば」と母県の新聞記者の来伯を喜びながら、将来の関係にも期待を見せていた。

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