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福島県人会90周年祝う=佐藤知事ら祝いに=青年育成に前向き=式典、会食、アトラクションと3部構成

ニッケイ新聞 2007年11月06日付け

 日伯両国青年らの交流を前向きに――。ブラジル福島県人会(小島友四郎会長)は四日、佐藤雄平同県知事、遠藤忠一同県議会議長らを迎え、県人会創立九十周年記念式典を、北海道協会の交流センターで行った。日本から佐藤知事ら一行七人、ハワイのホノルルからは同地福島県人会のトミナガ・ロイ会長が来伯し、国内ではベレンやパラナなどから県人ら約五百人が参加。式典、記念パーティー、アトラクションの三部構成で、終日賑わいが絶えなかった。式典実行には青年部が大きく尽力し、佐藤知事は「三世、四世に日本文化を継承してもらい、今後も若い人同士の交流を維持していかなくてはいけない」と、留学、研修制度を前向きに考えていく姿勢を示していた。
 福島県人会の創立は、一九一七年。県人会の中でも鹿児島に次いで二番目に古い歴史を誇り、全伯に十七の支部を持ち、独立して北伯福島県人会がある。現在の会員数は約三百五十家族だ。
 記念式典は、両国国歌斉唱、先没者への黙祷にはじまり、知事、議長ら慶祝団一行が紹介された。
 小島会長は、「(創立)当時の記録を見る限りでは、毎日のように県人会を頼って来る県人の援護に明け暮れた様子が伺えます」と、その歩みを振り返り、「若者達こそが県人会の活性化に、そして日伯の交流に貢献できる人材になるものと信じている」と今後への期待を述べた。
 来賓による祝賀の挨拶に続き、百歳賀寿、賀寿、功労賞、特別功労賞の授与が行われ、会場に足を運んだ受賞者らには、一人ずつ知事から表彰状と記念品が手渡された。
 功労賞を受賞した石井君江さん(85)は、「(移住時は)ランプ生活で、暗くて勉強ができないと毎日泣いていましたけど」と、笑顔で七十年前を思い出し、「気さくな知事さんが福島の宝。いいところなんですよ」とふるさとへの郷愁を語った。
 鏡開きとケーキカットののちに、昼食をはさんで、アトラクション。サンバショーでは佐藤知事、遠藤議長、県人会会員らが列をつくって会場内を踊り歩き、手を取り合ってサンバのリズムを楽しんだ。
 節目の式典では会場の飾りつけ、受け付け、進行などを青年部が全て担当。「他とは違う、記念に残るものを」と、コーヒー豆やサマンバの花、緑と黄色のリボンをあしらった胸飾りが、来場者一人一人に贈られた。
 「青年部は、人もいるし、これからも大丈夫」と自信を持って話す宮谷エレーナ前部長。青年部には百五十人近くが名を連ね、常に七十人前後が活動に参加するという。
 大山義夫名誉会長は、「表面的でない、内容のある交流、今後の在り方、方向性をきちんと示していけるようにしたい」と展望を語り、小島会長は「研修制度継続こそが、県人会からの最大の願い」と話した。

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