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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2007年11月06日付け

 タンゴの国アルゼンチンに女性大統領が誕生する。現職のキルチネル氏の夫人で上院議員のクリスチナさんが、選挙で堂々の第1位。政策は中道左派だろうけれども、近ごろはいささか落ち目の南米のパリに往年の活気を取り戻せるか―である。チリの大統領も女性だし、アメリカでもヒラリ―女史の当選が有力だとされ、こちらもクリントン元大統領のご夫人で著名な弁護士だ▼戦後に強くなったのは、靴下と女性―だそうだが、とりわけ女戦士・アマゾンの力は飛びぬけており抜群である。大英帝国の元首はエリザベス女王だし、鉄の宰相・サッチャー首相もいる。マルビナス島戦争を指揮し空母や戦艦の出動を命じ、王子も従軍させる徹底ぶりに戦意は高まり、見事なばかりの戦果を挙げた。ドイツもメルケルさん。旧東ドイツ出身のご婦人であり、保守派で前政権のシュレ―ダ―氏批判も鋭い▼尤も、悲劇のたおやめ(手弱女)宰相もいる。暗殺されたインドのガンジ―首相がいるし、ミャンマ―(ビルマ)で政治活動を制限されているスーチーサンやパキスタンには先頃、自爆テロで狙われたブット女史がいる。フィリピンのアキノ大統領も、マルコス独裁に抗議した夫が米から帰国し飛行機から降りるところを銃殺されたのを受けての立候補だった▼中国では清王朝の西太后(日清戦争の頃)の専制ぶりが有名だし、古くは則天武后がいて寵臣を重く見た政治を展開し批判も多い。さて―。クリスチナ大統領の治世は、サッチャー型か則天武后派を取るか―。と、タンゴとシュラスコの大国・アルゼンチンからは目を離せない。     (遯)

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