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裏千家=百人参加して宗旦忌=非日系の参加も多く

ニッケイ新聞 2007年12月1日付け

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)は、十一月二十五日午前十一時から午後三時まで、文協内にある裏千家教場「伯栄庵」で恒例の宗旦忌を行った。約百人が訪れ、盛況だった。
 開会後、同センターの功労者、故武田五男さんと故田村ワルテルさんの追弔会が行われ、池田宗美さんと武田家満さんがそれぞれ故事の写真に献茶した。第二部では、許状引次式が行われ、林代表から約二十人に一人一人名前を読み上げ手渡していった。
 第三部の宗旦忌は、八畳花月席、六畳点心席、四・五畳濃茶席に分かれてそれぞれ実施。
 花月席では主に花の生け方などを行い、点心席ではクリスマスが近いことからハンバーグなどが入った料理が振舞われた。また濃茶席ではデモンストレーションを交えながら抹茶やお茶菓子などが出され、参加者は落ち着いた一時を過ごした。
 リオから訪れていた村越利江さん(67)は「ブラジルだけでこれだけの規模でお茶会が行えるのがすごい」と感激した様子を見せる。
 林代表は「非日系の人たちがこのような催しに参加して、水屋(裏方)の仕事を中心になってやってくれるのが嬉しい」と顔を綻ばせながら話した。

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