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「ひまわり学園」25周年=生徒が映画、アニメ製作=式典と異色の発表会を

ニッケイ新聞 2007年12月7日付け

 ひまわり学園(佐藤吉洸園長、サンパウロ市ジャグアレー)は、学園創立二十五周年を迎え、十六日午後二時から、記念式典、〇七年度学習発表会、祝賀食事会を催す。記念式典では功労者が表彰される。
 佐藤園長、生徒代表の児玉春洸、井出ロドリゴ、斎藤デニス、中岡春美、井出ゆうきさんの案内によると、学習発表会は、異色のイベントになりそうだ。映画(ドラマ二十分)、アニメ(十五分)が、生徒たちの手によって製作されている。
 映画は、佐藤園長に扮した人物の二十五年を描いた力作。主役は生徒である。佐藤園長に対するオメナージェンといえよう。アニメは、人形にキャラクターを与えて、擬音も入れたという。ほかに「写真で見る学園二十五年」「写真で見るプロジェクト」、生徒たちによる作文集、などが公開される。
 学園は、八三年、ジャグアレー地区の日本語教育に熱心な数人の有志らの要望と協力によって、イビウーナで教鞭をとっていた佐藤吉洸(現園長)・秀子さん(同副園長)夫妻によって設立された。順調に滑り出したが、八〇年代なかば以後のブラジル不況、日本への出稼ぎ、少子化による学習者減少の〃波〃を受け、九〇年代後半には全盛期の半数まで生徒が減少、深刻な経営難を経験した。
 苦しいなか、九二年から建築を始めていた独立校舎の第一期、第二期工事が九五年完成、学園としての形ができたという。十月現在生徒数九十二人(三~十七歳)。パソコン八台(日本語ソフト)を導入するなど個々の能力を伸ばす独自の授業を行っている。
 佐藤園長は、学園が地域の人たち、熱心な役員の団結協力によって支えられている、と感謝した。

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