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秋田県人会=小松雹玄氏が会長に=県連選挙への明言避ける

ニッケイ新聞 2008年1月31日付け

 在伯秋田県人会は定期総会をヴィラ・マリアーナ区の会館で二十七日に開き、二期(四年間)務めた石川準二会長が勇退、小松雹玄氏を会長とした新執行部が誕生した。約八十人が出席した。
 小松新会長は、「皆様の協力で二年間しっかりやっていきたい。百周年に対しては、県人会として盛り上げていきたい」と就任あいさつ。
 JICAブラジル事務所長やサンパウロ支所長など、県人会長としては異例の経歴を持つことから、日本側とのパイプ強化を期待する県連会長への呼び声があることに対し、「新人がそんなことはできない」と言下に答えながらも、「お手伝いはするつもり」と含みを持たせた。
 石川前会長は、昨年五月に亡くなった進藤次夫事務局長ら任期中に亡くなった県人会関係者の死を悼みながら、「県人会の発展を祈りたい」と会員らの協力に感謝の言葉を述べ、拍手が送られた。
 〇七年度の事業報告では、日本祭り(七月)への参加、同月太鼓練習の騒音で近隣住人による告訴(同月)、秋田出身の菅義偉総務大臣(当時)を迎えての歓迎会(八月)、東北・北海道親睦芸能祭での総合優勝(九月)などが報告された。
 なお、九月には秋田で開かれた「わかすぎ国体」へ三十人の訪問団(吉田尚則団長)を派遣している。
 収支決算では、二十二万六千百九十三レアルの収入に対し、支出が十四万一千二百四十一レとなっており、黒字を計上。翌年度に、八万四千九百五十一レを繰り越した。 
 続いて、〇八年事業計画案が発表。予算案では、十九万二千一百五十一レの収入に対し、支出を十二万三千六百レと概算、〇九年度への繰越金を六万八千五百五十一レと見込んでいる。
 総会後には、婦人部手作りや会員持ち寄りの料理が並んだ新年会が開かれ、会員らは、秋田の地酒「高清水」を酌み交わしながら、新執行部の船出を祝った。
 改選による新執行部は次の通り。二年間の任期。
 会長=小松雹玄、副会長=大石博通、菊地雅雄、青木ワグネル、阿部カルロス、書記=菊地雅雄、米谷アメリア、会計=大間知アルフレード、舟木良治、監事=保坂栄千夫、大川允、伊藤誠施、監事補=田口寛治、三船広士、阿部マリ。