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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2008年2月28日付け

 サンパウロの百周年には資金が集まっていない――という印象が強い。だが、よく考えてみるとそうでもない▼すでに百周年の免税口座には個人や企業から百万レアルが振り込まれた。ルアネー法によって三百三十六万レアル分の免税寄付が許可され、この分の拠出を確約している銀行がある。つまり、現段階で四百三十六万レアルは確保された▼加えて、日伯修好百周年基金の百七十万レアルが投入される。うち七十万レアルの助成先は先ごろ発表されたばかりで、残る百万レアルも今回の百周年事業に全額投入する方針だ。合計すれば六百六万レアルだ▼ここから先は希望的観測も混ざるが、百周年協会が売り出している懸賞付き寄付(リッファ)を全部売り切ればさらに百万レアルが入る。日本のIPC社も一昨年末から百万レアルの寄付を約束している。総額なら、八百六万レアル(五億千三百万円=四百八十二万ドル)にもなる▼一九九五年の日伯修好百周年の時、南米銀行の橘富士雄氏が音頭をとって二百万ドルを集めたことは記憶に新しい。その金額で「足りなかった」という声は聞かない▼現時点で、その二倍近い金額が確保されている。とすれば、百周年協会に資金集めの能力がない訳でない。逆に、計画の方が大きすぎる。ある金額を有効に使えば、十分に有意義な形で節目を祝える▼最終期限を定め、それまでに集まった資金で実現可能なプランに練り直すべきだ。それとも主催事業の総予算二千百七十八万レアル(十三億八千五百八十万円)が集まる確証か、ダメな場合に誰がどう責任を取るのか明確にしてほしい。(深)

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